2016年10月01日

磐田1−2新潟 監督交代初戦 劇的な勝利!

4連敗からの脱出。
素晴らしい勝利でした!

この試合の新潟は今までとは全く違うといって良い程の素晴らしいプレーをしてくれました。
ただ、全く違うサッカーをやっていたかというとそうでもなく、今年の新潟のボールを保持するサッカーに少しの変化を加えたというだけのものだったかなと思います。
そういう意味では前監督も、もう少し柔軟なプレーを選手にさせていれば、十分こういう試合が出来ていたのかなと感じます。

どういう風な練習が行われているのか分からないのであくまで想像ですが、今まではボールキープの練習をメインに行い、
「可能性の低いチャレンジはしないで、相手の隙が出来るまでボールを保持する」
「コースがしっかりと空いてなければシュートは打たず、良い形を作るまで待つ」
「クロスはゴール前に選手が揃っている状態でなければ上げない」
「可能性の低いチャレンジパスは控え、通る可能性の高いパスを多用する」
といった縛りがあった様な気がしてなりません。
そして、この試合ではその辺りの縛りを解き、今までのボールを保持するスタイルは維持しつつも、
「チャンスがあればチャレンジしても良い」
という風に、足枷を外した様なサッカーに感じました。
(実際のところはどうかは分からないですけど・・)

ただし、失点にも繋がったセットプレーの守備には、まだまだ不安が残ります。
失点したシーンというよりも、コーナーキックの守備にまずさを感じました。
今年は、去年のマンツーからゾーンに切り替えましたが、この試合でもそこは継続してきました。
一つ違うのは、相手チームの一番危険な選手のみマンツーにしているという点です。
そこは、決して悪くないのですが、ジェイ選手に気を取られ2番目、3番目に危険な選手にうまくやられる良くあるパターンに陥っていたかなと。
そして、恐らく途中からジュビロも新潟の守備スタイルに気付き、ジェイ選手の近くにもう一人選手をくっつける様にし、スクリーンでジェイ選手につく守備をはがすか、もう一人がフリーになるかというのを狙ってきたかと思います。
そこで、臨機応変にやるのであれば、もう一人マンツーにつけるのですが、そうすると、ゾーンの守備があまくなります。
ゾーン、マンツーそれぞれ一長一短があり、完璧なスタイルというものはありませんが、マンツーを採用するチームが多い事からも分かる通り、将来的にはマンツーに戻した方が良いのかなと思います。
ただ、残りの期間で修正するのも厳しいでしょうから、この変則ゾーンに磨きをかけていくのが無難かもしれません。

あと、この試合ではフォーメーションを4−4−2に戻してきました。
今までの4−1−4−1では、どうしても役割が固定される選手が多く(ワンボランチ、ワントップ、サイド)新潟の代名詞でもあった運動量を活かした流動的な攻撃が影をひそめてしまいます。
そして、3バックではそれが更に顕著に現れていました。
ダブルボランチはどちらか一方が上がったり、2トップは一人がポストプレー、もう一人が裏を狙ったりと、状況に応じて役割が交代する事で、それぞれがスペシャリストでなくても、チーム全体でカバーし合う事が出来ます。
新潟の選手の個性を活かすには、4−4−2がやっぱり合っているのかなと、この試合を見て再認識しました。

前監督が自分の目指すサッカーに向けひたすら突き進み、壁にぶつかり低迷しても、それを続け積み上げたものを、新監督が選手の特徴に合わせたマイナーチェンジを行ったというのが見て取れる試合でした。

残り3試合、相手は強豪ばかりですが、この方向性でもう少し上積みが出来れば決して勝てない相手ではないかなと。
残留に向けては、まだまだ崖っぷちの状態ですが、意地でもJ1に残ってもらいたいと思います。
posted by BBSHIN at 22:49| Comment(0) | アウェイ戦